2008年10月17日

第13回秋華賞

例によってスプリンターズSの回顧からになりますが、
前回の予想でこんなことを書きました。
______________________________

> 普通に考えれば春の短距離王で前走一度叩いての変わり身必至の
> Aファイングレイン、前走重賞2着で勢いのあるLビービーガルダン、
> 最大の上がり馬Mスリープレスナイト、やっと本格化の気配が見えている
> Nキンシャサノキセキ、この4頭の争いで、中でも安定感だけで言えば
> Mスリープレスナイトかな・・・と思ったのですが、下手をすれば1番人気と
> なりそうなG I 初挑戦の牝馬に◎を打つのは、私の矜持が許してくれそうに
> ありません。
>
> 他の3頭ならLビービーガルダンが人気面で面白そうに思えて、馬券は
> ここから入ろうかと思っていますが、正直どのくらい人気するのか読めず、
> また、相手が人気馬だと配当的な妙味もそれほど期待できません。

(中略)

> どの馬が勝ってもおかしくはありませんが、どれも人気の割には
> 不安要素も少なからず持っているため、この4頭は全て相手に回します。
_______________________________

結果はM−N−Lの3頭で決着。
この直前で予想を止めておけば、4頭のBOXで楽々的中でしたが、
ここで止まらないのが私の悲しい性です。

ファイングレインはパドックで観ても気配が今イチだったので、
これが飛んだのはある程度納得ですが、その他は全く順当で
混戦模様の割には面白味に欠ける決着になってしまいました。
尤も、混戦の場合は得てしてこういうことになりがちなので、
結果についてはあれこれ言うべきことはありません。

とは言え、3連複の配当は16.8倍で、これが何と1番人気。
ビービーガルダンは単勝では6番人気でしたが、連複馬券では
何故か異常に売れていたようで、今の競馬ファンの慧眼には
恐れ入るばかりです。

レースは内容的には見るべき点が少なく、時計も全く平凡で、
現在の国内スプリント路線の低レヴェルぶりを裏付けるような
凡戦だったと思います。勝ったスリープレスナイトの強さは
このメンバーでは抜けていましたが、だからと言って海外に
出て行った場合に即通用するかと問われれば、「?」が付きます。

無論、まだ余力を残している点には可能性を感じますが、
国内のスプリント路線についてはもっともっと層が厚くならないと、
世界からは取り残される一方で、国内での盛り上がりも
欠けていってしまうのではないかと憂慮しています。


さて、今週は春から波瀾が続出したG I シリーズの中でも、
最も荒れに荒れた3歳牝馬路線の三冠目です。
日曜の京都の天気は金曜午前中現在で晴れ時々曇り、
降水確率は10%、良馬場想定です。


1-01 ムードインディゴ(牝3、福永祐一・友道康夫)
1-02 ピサノジュバン(牝3、浜中俊・松田博資)
2-03 ソーマジック(牝3、後藤浩輝・田村康仁)
2-04 ブラックエンブレム(牝3、岩田康誠・小島茂之)
3-05 エフティマイア(牝3、吉田隼人・鹿戸雄一)
3-06 レッドアゲート(牝3、内田博幸・田村康仁)
4-07 リトルアマポーラ(牝3、武幸四郎・長浜博之)
4-08 ユキチャン(牝3、武豊・後藤由之)
5-09 マイネレーツェル(牝3、川田将雅・五十嵐忠男)
5-10 ブライティアパルス(牝3、藤岡康太・平田修)
6-11 トールポピー(牝3、池添謙一・角居勝彦)
6-12 カレイジャスミン(牝3、北村宏司・宗像義忠)
7-13 アロマキャンドル(牝3、三浦皇成・河野通文)
7-14 エアパスカル(牝3、藤岡佑介・池江泰寿)
7-15 プロヴィナージュ(牝3、佐藤哲三・小島茂之)
8-16 メイショウベルーガ(牝3、幸英明・池添兼雄)
8-17 レジネッタ(牝3、小牧太・浅見秀一)
8-18 オディール(牝3、安藤勝己・橋口弘次郎)


3歳世代のレヴェルはダートを除いて牡馬も牝馬も低調・・・
というのが現状での世間での評価のようですが、今のところ
私も大筋で同感です。それだけに実力拮抗、悪く言えば
団栗の背比べということで、ちょっとしたことで着順が大きく
変わってしまいそうなメンバー構成です。高配当の出現確率も
当然高くなる訳で、それが春の大荒れの原因ともなっています。

今回もメンバーを見渡してみると、ざっと数えても10頭前後には
普通に考えて勝つチャンスが十分ありそうに思えますし、
3着内ということであれば殆どの馬に可能性を感じてしまいます。

となれば、ここもヘンに理論立てて予想するよりは、当日の
オッヅを見ながら「馬券に絡むチャンスはありながらも、不当に
低い評価を受けている馬」を見つけて買うのが正解となります。
しかし、金曜の段階ではどの馬がどのくらい人気するのか、
全く予想がつきません。

一方、淀は先週が開幕週でしたが、秋の京都競馬としては時計が
ややかかり気味(と言っても速いことには変わりありませんが)で、
開幕週から展開次第で外差しがビシビシと決まっていました。

発表によれば草丈がやや長めのセッティングになっているようで、
少なくとも先週の時点ではそれがレース内容に反映されていた
というように考えることができそうです。今週の馬場セッティングが
どうなっているかは、土曜のレースを観て確認するしかありません。

この秋華賞は毎年申し上げている通り、淀内回り10F戦としては
差しが決まりやすいレースの代表格です。ただし、昨年のように
実力の抜けている強力な先行馬がいる場合には、差しが届かず
前が残るというパターンに陥る確率は高くなります。

では今年はどうかというと、昨年のダイワスカーレットに該当する
強力な逃げ先行馬がおりません。もしも武豊のポルトフィーノが
出走してきていれば、これがレースを作ることになったと思われます。
しかし、直前になって賞金上位のダート馬が正式に出走表明して
押し出される形で除外。これでレースの輪郭が少しボヤけてきました。

果たして速い逃げ馬が不在でスローの前残りになるのか、或いは
淡々とした流れから各馬の動き出しが速くなって、差しが届く展開になり
秋華賞で起こりがちなズブズブの決着になるのか、このどちらの
シナリオを選択するかで、予想の流れが正反対になることでしょう。

私の読みとしては、
・ハナっ速い逃げ馬は不在だが、先行脚質の馬は多く平均ペース
・軸となる有力馬不在のため、各馬の仕掛けは早くなる
・前が掃除されて中団の馬が差しやすい状況になる
・決め手のある馬ならやや後ろからでも届く
という、混戦の秋華賞にありがちな、後者の展開をベースにしました。

これが裏切られて、4角まで団子の直線勝負という、およそG I とは
思えないようなレースになってしまった場合は外を回した馬が
コースロスで届かず、前残りで大波乱・・・ということになりますが、
今回に限ってはその可能性は低いのではないかと判断します。

あと、枠順ですが、このレースは内枠が不利になることが多いのも
特徴です。過去10年、1枠の馬で馬券に絡んだのは01年勝ち馬の
テイエムオーシャン(2番枠)のみで、2枠まで広げても00年勝ち馬の
ティコティコタック(4番枠)、3枠も05年2着のラインクラフト(5番枠)ただ1頭。

逆に8枠が6回連に絡んでいる他、7枠が3回、6枠が4回と、圧倒的に
外枠有利です。無論、能力の高い馬たちがたまたま多く外枠へ入って
・・・ということもありますが、大波瀾となった99年は12番人気(8枠)の
ブゼンキャンドルが勝ち、2着のクロックワーク(6枠)も10番人気、
昨年7番人気で2着のレインダンスも8枠17番でした。

スタンド前からの発走で、イレ込みやすい牝馬だけに外枠は嫌われる
傾向にありますが(特にシャイニンルビーが外枠でイレ込んで大敗した
02年秋華賞のイメージが色濃く残っているためか)、むしろ内回りで
多頭数になるために、前半で包まれてしまうと内枠のリスクの方が
大きく出るのかも知れません。

ということで、今回は中〜外枠に入った、中団から決め手を使える馬を
中心に考えていきたいと思います。
まずは消し馬から見ていきましょう。

いくら混戦とは言っても、芝で勝ち鞍のない馬は、さすがに割り引きでしょう。
母ピサノガレーのAピサノジュバンは内枠も合わせて引いてしまったため
チャンスは薄いと見ます。

今回、結局出走に踏み切って物議を醸したNプロヴィナージュも芝未勝利。
ラジオNIKKEI賞では着順ほど負けてはいませんが、得意のダートでも
完敗しているユキチャンとの比較でも、芝で逆転できるようにも思えません。

春も勝ち負けにならなかったKカレイジャスミンは関東オークス以来
4ヵ月の休み明け。もともとの能力的に考えてよほどの上積みがないと
苦しい上に、今回は同型多数で苦戦でしょう。先行馬は基本的に軽視します。

さて、このあたりまではさすがに「もし勝ったらビックリ」というところですが、
ここから先はどの馬が馬券に絡んできても驚けない領域に入ってきます。
そんな中で可能性の薄そうなところは消去していきます。ここから先は
判断基準として個人的な好き嫌いも多分に含まれてきますので、ご諒承を。

話題の新人が手綱を取るLアロマキャンドル。スイートピーSでは
弱メン相手に超スローの流れを豪脚一気で差し切りました。差し馬狙い
という今回のコンセプトにはハマります。が、重賞戦線では2桁着順が
続いているように、能力そのものには疑問が残ります。展開がよほど
ハマって着までという感じで、そこまで恵まれた展開になることは
G I だけに考えづらいかと思います。

逃げ宣言しているMエアパスカルは、スローでまんまと逃げられれば
チューリップ賞のような番狂わせの可能性もあるでしょう。ただし、
今回は平均ペースの前提で先行馬には厳しいと見ましたので、かなり
強力な先行馬を除いては、逃げ穴の残る余地はないと判断します。

一時は◎にしようかと思っていたのがIブライティアパルス。混戦・
低レヴェルの秋華賞は00年のティコティコタックのように、夏場で
古馬相手の1000万を勝ってきた馬でも足りるケースがあります。
この馬もここ3走の内容は悪くなく、人気もそれほどないだけに、穴として
狙い目が立ちそうな気もします。しかしながら、この馬も先行脚質。
G I の舞台で同型とやり合った時に敵を全て潰して馬券に残れるか
・・・と考えると、そこまでの器にはないように思えます。先行有利の
流れと判断していれば、かなり重い印を打ったと思いますが・・・。

同じく、重い印を回そうかとまで思っていたのが人気者Gユキチャン。
明らかにダートの方が高パフォーマンスですし、芝の重賞ではまだ
結果が出ていないことから、普通は人気先行として消しがセオリーです。
が、悩んだ点は前走がダートとは言え古馬牡馬オープン相手の重賞戦
だったということ。そこでからっきしだったらまだしも、厳しい流れを先行し
最後まで頑張っています。サラブレッドは強敵と戦った後に相手の
レヴェルが落ちると、突然高いパフォーマンスを発揮することがあり、
その点ではかなり面白いと思ったのと、最後の最後で武豊が回って来た
という点にもツキを感じました。ただ、やはりこの馬まで手を広げてしまうと
他に消せる馬が少ないこともあり、先行脚質を嫌って印を外しました。

フラワーC勝ち馬でオークス4着のCブラックエンブレムは気性的に
調整の難しい馬ではありますが、能力的には上位。前走は道悪で
大敗したものの、良馬場ならば侮れません。ですが、この馬も基本的に
逃げ先行型で、しかも一旦スイッチが入るとどうなるか分からない怖さを
持っています。かと言って、控えてしまうと内枠で揉まれることとなり、
秋華賞では不利な形に陥ります。行き切れれば面白いと思う反面で、
脚質と枠順的にはマイナス要素大と見て消し。

さらにはローズS2着の@ムードインディゴ。こちらも死に目の1枠に
入ってしまった点が、特に差し馬としては割引きでしょうか。おまけに
鞍上は内枠の捌き方の下手さ加減についてはトップクラス。思い切って
前に行く手もあるにはありますが、そうするとこの馬の持ち味である
決め手を殺がれることになります。前が崩れる展開でこそ強い馬という
意味では狙い目かとも思いましたが、この馬については枠で嫌いました。

同じ理由でBソーマジックも今回は見送ります。能力的には桜花賞
3着の実績が示す通り、上位と互角以上に渡り合えます。オークスでも
不利がなければもう少し上の着順だったでしょう。インで揉まれた場合、
差し馬だけに仕掛けの段階で後手を踏む恐れは低くありません。

ローズS勝ち馬のHマイネレーツェルは、前走の勝ちが評価されて
人気になるようならば、積極的には買いたくありません。能力的には
この相手なら勝ってもおかしくないものの、ローズSもレースレヴェルは
今ひとつ。加えて春のフィリーズR同様にかなり恵まれた点があったため、
今回人気が実力を上回るようなら、TRホースと仮定して無印に落します。

さて、春には私を含めて多くの皆さんを「痛い目」に遭わせてくれたのが
Dエフティマイア。フロックは二度続かないとすれば、やはり能力自体は
相当高い馬なのでしょう。ただ、この馬については買い時を逃しているため、
次に買う時は連敗が続いて人気を再びガクンと落とした時と決めました。
昨年は秋口から徐々に調子を落としていった点もやや気にはなります。
主戦が騎乗停止な点も割引き。


ここまで篩にかけて残ったのが

Eレッドアゲート
Fリトルアマポーラ
Jトールポピー
Oメイショウベルーガ
Pレジネッタ
Qオディール

なんか、春とあまり変わり映えしない気もしますが・・・。
(こんな予想をして桜花賞もオークスも外した記憶があります)

この6頭とて、不安要素は多々あります。当日のオッヅ次第では、上で
既に消した馬たちと入れ替えるべき、というケースもあるでしょう。

堅くいくならば桜花賞馬Pレジネッタからかと思います。夏場のクイーンSもローズSもレースレヴェルは高くありませんでしたが、そんな中でも堅実に走って結果を出しているのは強みです。

ですが、この馬はどうしても人気してしまうのは明白で、折角荒れそうなレースで配当の上限を絞ってしまうのは気が引けます。
どうせならば
乗り間違いを起こして4着以下に沈んでくれる方を祈るのが穴党の
生き様でしょう。

オークス1番人気のFリトルアマポーラは夏場に順調さを欠いたようで
ここはぶっつけとなります。過去、ぶっつけで優勝、好走した馬もいますし、
休み明け自体は気になりませんが、順調さを欠いて急仕上げの点は
幾分気がかり。人気が落ちれば積極的に狙ってみたくもなるものの、
そこまでは人気落ちしないだろうと見て軸には取りません。鞍上も
人気馬に乗るとまるで信頼が置けないという特徴があります。
とはいえ、秋華賞ご用達のLyphardが母系に入っているので、これも
近年の秋華賞では強いサンデー父系と合わせて無視まではできません。

オークス馬Jトールポピーは前走が明らかにトライアルモードだけに
ここでの巻き返し必至と見ている方も多いのではないでしょうか。
当然のことながら上位人気には推されるはずで、今更ここから厚く
という訳にもいきません。能力は上位ですが、それほど大きな差が
あるということでもないので、むしろ軽めの印に抑えます。

Qオディールは前走の内容を評価しています。上位3頭は伸びる外目を
通ってのもので、この馬は最も伸びないインを突いて4着まで押し上げて
来ました。本来、重馬場もそれほど巧くなさそうなタイプだけに、こちらも
一度叩いての上積みにはかなり期待が持てます。しかし、どうしても
勝ち切るまでのイメージが湧かず、そこそこの人気には推されるだけに
馬券的な妙味でももうひとつ食指が動きません。

残る2頭から、最初は差し一気型で破壊力のあるOメイショウベルーガを
軸に持ってこようと考えて、今週前半まではそのつもりでいたんですが、
やはり出遅れ癖のある馬に◎を打つのはかなり勇気が要りました。
さんざん悩んだ挙句に、現段階では本命を残る1頭に譲ることに。

それで、懲りもせずにEレッドアゲートに◎。春は力を読み誤ったか、
もしくは馬の状態面が今ひとつだったか、いずれにしても大舞台では
結果を出せませんでした。休み明け前走もエンジンのかかりが遅く3着。
しかし、最後は差を詰めてきており、
相手が弱かったことはともかくとして
レース内容は予定通りといったところです。
今回は決め手が生きる流れに
なりそうな点、叩いた上積みが見込める点、10F戦は3回走って2勝、
3着1回と得意距離にしている点など、買い材料も多く挙げられます。
枠は内目で今ひとつですし、どうせそこそこの人気はするでしょうが、
アタマまで狙えそうな馬ということでこちらを主軸にすることにしました。


3連複1頭軸流し

軸E ⇒ 相手FJOPQ 計10点

3連単1着固定流し

軸E ⇒ 相手FJOPQ 計20点
                           合計30点
posted by 上がり馬 at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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